武田学校

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生活保護を受けたい場合

NHKで放映された「みんなの生活保護」目からうろこのネタが多かった。読者もこれからリストラや廃業、借金などで夜逃げや自殺を考える人もいると思うが、日本の場合、お金で困って死ぬ必要はまるでないので。単にそういう人は「制度」「やり方」を知らないことがほとんど。一人で悩むなら、すなおに生活保護を申請してほしい。

とくに、40代以降はいったん会社をやめると次はないに等しいよ。大企業いたからでも関係ないので……気をつけてください。安易に辞めないことです。

 

市役所・社会福祉協議会社協)で相談した際「いじわる」されても、以下の方針が厚生労働省で決まっているので「できる」と自分から言うといい。

 

生活保護を受ける場合「勘違いしているポイント」

1.「持ち家」があるとダメ?→あってもOK。不動産価値で2000万円以下なら持ち家に住んだまま生活保護受けられる。

 要は、贅沢品なら「売ってよ」になるが、地方で「クズ値」の家に住んでいる人は問題ないということ。

 

2.車を持っていたらダメか?売らないといけないか?→理由があればだいじょうぶ

 病院通い、クルマがないと生活が成り立たないという理由があれば認められる。

 

3.「家族や親せき」に、連絡がいくのが嫌だ→連絡はしない方針が増えている。

この場合「同居でなければ」その人だけの範囲で、生活保護を受けられる。

家族と同居しているとダメ。世帯ごとに認定するからである。

 

4.「生活保護を申請します」を最初にきちんと言うこと→FAXで送るといい。

相談だけで話だけ聞いて保護をさせないよう誘導する市役所もある。でもあなたが希望するのは生活保護なので「自分で意志」を明示化すること。残る形で文書、FAXで出す。これが大事。お互いの話は別途。申請書を書いて提出してしまう

 

なお、生活保護を支援しているNPOでこうした相談にのってくれる

つくろい東京ファンド | 市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう! (tsukuroi.tokyo)

 

5.「住民票がないと」受けられないのでは?→なくても受けられる

ネットカフェ、路上生活などの人は従来、住民票がなかったり、出せなかったりして受けられないことが多かったのだけど、近年、稲葉剛さんらの地道な活動が実って「そういう人でもだいじょうぶ」になったのである。

「その場で保護」が原則にあるので、野垂れ死にする必要はない。遠慮なく生活保護申請をしてほしい。

 

6.東京23区の人は、なんと「オンライン」で生活保護申請ができる

こちらからオンラインで生活保護申請をしてFAXで役所に送ってくれるそうだ。活用してほしい。

フミダン (fumidan.org)

 

 

災害車中泊で必要だったアイテム

この動画も参考になるよ。熊本地震車中泊の人多かったんだね。

それと、普通のクルマで座ってエコノミークラス症候群で200名近くが死んでしまったことは驚きです。ちゃんと大の字で仰向けに寝られる体制がいかに必要か!

youtu.be

 

映画「女ざかり」

吉永小百合が主演。毎日新聞社を使ってロケ。落ちはつまらないんだけど、何がいいかというと新聞社の雰囲気がすごくよく出ていて、記者や編集委員らのメンツの服装や雰囲気があってて「あ、いるよな」「文系書き物オフィスの光景だよな」がよくできていることだね。

見ててわかったのは、新聞社の論説ってみんなで相談して、誰かが書くって感じなんだね。テーマや内容について。

それゆえ、責任問題も襲うので、鋭いことは言いたいけど、けっこう抑えられて、批判にこたえられるようにツメもやるんだね。それでもひっかかるわけか……

それにしても、吉永小百合に、藤谷美紀……ぜいたくに美人を使うよな。大林監督。

サバイバル車中泊で大事な考え方。基本

これから、今、災害と文明崩壊に備えて車中泊システムをつくろう、家にサバイバル装備をしようとする方のため、私が授ける「知恵」です。よく読んで活用してください。

 

私が組んでやっているのは「サバイバル車中泊」のためのシステム。

これは世間動画の「お遊び車中泊」「アウトドアレジャー」とはまるで違うコンセプトです。

私のコンセプトは「15少年漂流記」みたいなサバイバル生活である。

 

■ステージ1「既存電気機器が使える状態」

今、組んでいるシステムは現代社会が崩壊直後、既存電気機器が使えるというレベルでの生活スタイルの構築だ。これをステージ1と呼んでいる。

これは、当面の数年、うまくいけば10年ぐらいは使える。

電気回路系はいやおうなしに経年劣化する。電線被覆、回路の素子……劣化は免れない。

 

■ステージ2「江戸時代以前の生活スタイル」

もし、サバイバル生活していて電力供給、電気製品が使えなくなったら「江戸時代以前」に生活スタイルを組み替えることになる。これがステージ2。

 

■サバイバルシステム構築の考え方

私は、サバイバルシステムについては世界最強の米軍をお手本にしている。そこでのポイントはこれだ。

 

1.機器など同じものを2つ以上用意する

アメリカは大統領専用機「エアフォースワン」の運用が有名である。同じ機体、食料から機材すべて「うり二つ」にして、同時に運行し、非常時片方がアウトになっても、すぐさま人員だけ移動すれば元通りの体制で運航できる。

大統領専用車「ビースト」も同様に複数台製造され、スタンバイされて運用される。

スペースシャトルの場合は6機製造されて、同じように運用されていた。

空母打撃群は11も艦隊が作られ、どれかが壊滅しても補完できる。

実はこのような仕組みは、日本にもちゃんとあった。

それが京都の上賀茂神社である。通常神社は、11年ごとの式年遷宮などで神殿を建て替える際、神様を「権殿」というもうひとつの神社に移動するのだが、たいていは「仮屋」程度である。

だが、上賀茂神社では権殿はちゃんと同じ建物が真横にあり、中の調度品も同じにそろえてある。そのため神様は右から左に移動するだけで済む。

これは、日本では上賀茂神社だけだという。

つまり日本ではすでにアメリカ軍より先にこういう思想がちゃんとあった。

だが、以後採用されないのは「莫大なコストがかかる」からである。

単純に2倍かかる。

なので、サバイバルシステムを構築する際は「生存性」を高めるため、同じ機器を2台以上購入して運用する。こうすれば、万が一1台が故障したり、部品破損が起きても最悪もう1台の動作が速やかに行え、部品も流用できる。

こういう考え方はとても大事である。

 

2.電力システム

■カセットコンロやエンジン発電機がダメな理由

サバイバル車中泊、ステージ1では電力システムがメインである。火はめったに使わない。車中泊では車内・車外においても火の使用は発火・爆発事故や犯罪に巻き込まれる可能性を高める。また全天候での使用でも不利。

さらにRVパークのような施設でも火器の使用は禁止されていることが多い。

そのためカセットコンロ、火鉢などに頼ったり使用しないエンジン発電機も外部のガソリン依存になる上、騒音、においでNGである。

 

なのでソーラーバッテリーシステムをメインに現代生活の便利な家電を車内で利用できるようにし、車内で家事が完結することを目標とする。こうすれば、野営する際、車外での作業ができない場面。雨天、暴風雨、雪、夜間でも他人に迷惑をかけることなくプライバシー保って持続的に生活が可能である。

 

そのため、AC100V、DC12V、USB、乾電池式充電池……4電源での稼働が可能な家電を揃える。

この4つの電力利用はソーラーバッテリーシステムを組むことで実現できる。

正弦波インバーターによってAC100Vが得られ、これはたいていの家電を使用できる。

自動車バッテリーからのDC12Vでは、USB電源も得られる。

USB電源は低電力ながらもLED照明、スマホ充電、小型家電の動作が可能である。

さらに乾電池式の充電池はサテライト、野外、離れた位置での家電の使用を可能とする。

 

3.水

生存に必要なのは水である。「信頼できそのまま飲める飲料水」が必要であり、さらに「飲まない作業のための水」洗濯や食器洗いの水である。さらにトイレの水もいる。

「信頼できそのまま飲める飲料水」は、ペットボトルの水、タンクの水を購入して使用するが、第一次的、非常時的に考えるべきである。

サバイバル生活は1カ月、半年、1年、数年に及ぶので、長期的に水を確保する方法、手法が必要となる。そのために「浄水システム」が必要となる。

 

4.食料

さらに長期の生存生活では食料が必要となる。これも、レトルトや缶詰、カップラーメンではコスト、保存期間などで限界がある。

調理済み食品は一時的な使用にとどめ「基本材料」で「調理」することが必要となる。

穀物や調味料群を持つ方が保存性でも有利だし、容積的にも有利である。

ソーラーバッテリーシステムによる家電が使用できる場合、調理は可能となる。

ご飯は、精米すると日持ちが悪くなるので玄米で保持し、食べるときに精米して炊く。

また「最低限の水」で調理できることが必須となってくる。

自治体の給水車が機能してそれに頼る場合、1人2リットル程度である。

カップラーメンがダメな理由

カップラーメン1人分で400ミリリットルもの水を使う。しかも大部分のスープは捨てることになり「生ごみを増やす」ことになる。カップラーメンは長期のサバイバルや災害車中泊にはまるで向かない。

ゴミの増大はサバイバル生活では致命的。世間では不法投棄が増えるだろうがモラル的にはしたくない。キャンプ場や野営では食事の痕跡や残飯投棄は「熊」「スズメバチ」を呼ぶ。生存面でも不利。

スマートにクリーンなサバイバル車中泊・野営生活を実現しないといけない

食材廃棄が少なく、最低限の水で調理できるのは「炊飯器」である。

私は低電力の炊飯器によって和洋中の食事が自由自在にレストラン並みの味で作れる手法を次々と開発してきた。なので災害時でも通常時と何ら変わらない食生活が実現できる。

 

5.トイレ

通常、車中泊では公園、道の駅、公共施設のトイレを利用することになる。だが、それができない場合、トイレが使用不能状態の場合は、自分で済ませないといけない。

通常は「ポータブルトイレ」「簡易トイレ」……いずれも「ぼっとん」である。

固めるトイレも、袋や薬剤の数が膨大にいる。長期のサバイバル生活では現実的ではない。

これもバイオリアクターを用意して車内で生分解して処理できるシステムを構築しないといけない。

さらに駐車・野営時にサテライトのトイレをテントなどで構築して女性でも安心してトイレができるようにする体制が必要である。

 

6.排水

車内で調理や洗顔、歯磨きなどをすると大量の排水が出る。アメリカのキャンピングカーなどでは30リットル以上の廃液タンクを用意したり、日本でも10リットルぐらいは用意しているようだ。これを行先で下水として捨てている。

だが、こちらもバイオリアクターを用意して車内で生分解で処理できるようにする。

 

■サバイバル車中泊は「小さな宇宙船」

つまり、1~6までやることは「地球上で小さな宇宙船を運用する」のと一緒である。

外に出なくても車内で完結する。

そういうコンセプトでシステムを組んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「野のなななのか」ってなんなのか?

大林宜彦さん、人生後半は反戦映画多かったね。意外だったね。まあ、芸術家だし戦後生まれの人、大部分は戦争のない世界を願うからね。左翼運動もさかんだったし、当然といえば当然か。

それで、いずれも120分超える180分近い大作が多い。けど、やっぱ観ちゃうよね。大林さんの映画、長いはずなのに「これぐらい時間いるかな」って。やっぱそうなる。

だから、監督は時短したくなかったんだろうね。自分が作りたいようにつくる……自主制作のポリシーなのかな。

 

この作品は、戦時中北海道の樺太(現在のロシア)にいた、医師が老齢で死ぬところから始まる。

集まった遺族、寺の法要……大林監督の映画は必ず「神社の鳥居」「墓」「寺」が出る。彼はやっぱりクリスチャンでなく、神道・仏教の日本人なんだね。

 

でも、インテリアは和洋折衷のおしゃれな感じだ。まあ、この人、何でもできる教養人でインテリだよ。

 

常盤貴子安達祐実。大林監督は毎度、女性を美人に撮る。

 

あと、長岡の映画でも魅力的な美人だった、原田夏希猪股南が出ている。ふたりともいい感じだったが、その後消えちゃったのでもったいない。

 

いつも思うんだけど、大林監督はその女性が歩く後ろ姿……これがすごくいい女に見えるのと、顔アップで撮るときがすごく上手なんだよね。

安達祐実をいい女性に撮ったのこの映画ぐらいじゃないかな?

ショットや、服装がいいよね。

自分、彼女が12歳の時、間近で見たことがあったのでこの映画観て

「ずいぶんいい女性になれたな。よかったな」

と思ったよ。売れっ子子役の後はプライベートはけっこうかわいそうだったんで。

いまどき、こういう女性……少ないよな。清楚なお嬢さん

 

それにしても、樺太の病院にいた看護婦らがソ連軍の条約破棄に伴う侵攻で、捕虜になることを恐れ一同青酸カリを飲んで自決するという……ショッキングな内容。

この当時は、今の日本国民には信じられないけど、命は軽かったね。恐ろしいほど。

北朝鮮みたいなんだよ。独裁者のために絶対服従で……。

 

愛する彼女を現地で失い、北海道の芦別で医院をして暮らした晩年。

一人の青年医師の一生を通して戦争の悲惨さ、大林監督の反戦への想いが流れる。

 

今回も途中まで長くなんかぼんやり続く動きを何気なく見ていて、最後「うっ」とくる。それが大林監督の映画のだいご味だね。

そして、観終わったあとも、何日もそのシーンやショットが頭のなかにこだましていく。

残る映画なんだよ。

 

ちなみに「なななのか」って意味わからなかったけど「七七日」で「四十九日」のこと。仏教だね。

 

この映画で流れるテーマは「誰かの生は、誰かの死のおかげ」

けっこう重たいね。そうだな。

だからこそ、今生きる人たちは、自分たちの命を大事にしないとね。

 

 

 

映画「彼のオートバイ、彼女の島」えーこれホラーじゃん

大林宜彦映画を毎週見るようになって、もうU-NEXTはかなり観た。あとは180分近い大作が残っている。夜短い時間で観れるのないかな?と90分の「彼のオートバイ、彼女の島」を何気なく見た。

この映画、小さいころCMでちらっと流れた程度でしか見ていない。だから何も知らず先入観もなく見た。

でも、この映画、大林監督のその後の映画の「伏線」「予言」的な内容がいっぱい入っていた。

尾道・瀬戸内のロケ」「でっかい材木トラック」「前振りもへったくれもなく、突然現れるヒロイン少女」「ショパンの音楽」

それで、また、観た人からは「駄作」「原作と違う」とボロクソなんだが……私的には「えー、いいじゃん」だった。

大林監督、ふざけて映画つくったほうが……かえっておもろい。

これもオートバイの走行シーン、案外迫力があって見ごたえがある。

それに、キャストが意外としまっていて、三浦友和出てるし。

主役の竹内力、きれいな顔して肉体美のいい男だよな。今の「ミナミの帝王」の姿とは1万倍違いすぎる!そして、彼女になる原田貴和子原田知世のお姉さんだよ。姉妹で売れっ子女優だった。でも前彼女役の渡辺典子のほうがもったいない美人だと思ったけどね(笑)

 

これ、暴走族より前のカミナリ族とかかな?あんまわからんが、ビーバップのワルまではないし、適度に青春なオートバイ乗りだよね。

 

この時代と、今の令和の若者の恋愛ではかなり違うよね。LINEで出会いととかじゃなくて、手紙で文通……。

でも、なんか明るいよね。最近はバイクのる子も減ったしね。

けれど、バイクは危ないから乗らないほうがいいよ。やっぱ事故率高すぎ。

映画でもそうだし。

 

大林映画でおなじみの入江若葉……どこで出てるのかな?と思ったらヒロインの少女の実家の死んだ母親の遺影??

 

瀬戸内の島の盆踊り。竹内力が彼女に会うためにバイクで突っ走っていく。

いいねえ。元気だね。

二人でツーリングするけど、どんどん上達する彼女に、バイク仲間の先輩が「あんなに上達が早いと死ぬよ」って予言する。

そして、最後死んじゃうんだけど。

大林さんの映画って、意図的にモノクロで映したり、カラーにしたりで場面展開がある。

それって意味があるんだけどね。

今回は、彼女との楽しいシーンがほとんどがモノクロ。でも、時折カラーになる。

そして、最後彼女がバイクで壮絶な事故死をして、それも「ふたり」で姉が死んだ原因の「材木トラック」に激突。そこでカラーで彼女の死体がリアルに描きすぎ……うわーっ。ホラーだ。

大林さん、ホラー映画は「HOUSE」だけだと言っているようだが、こうしてみてくると実は「うそでしょ。大林さんの映画全部ホラーじゃん」って私でも気が付いた。

だって、あの世の人が出てきたり、それとの交流。

で、この映画で彼女が事故死したのに、最後、なぜか彼女が元気で待ち合わせ場所について彼が仰天して、ふたりでツーショットでカラーで写真を撮るシーンで終わるんだよ。

それって?どういうこと?死んだんならモノクロじゃないの?

 

ラストは突然終わるので「えー、どういうこと」って叫んじゃったよ。

それで、なぜラストのシーンがカラーになったのか?

考えてしまった。

 

それで、私なりの解なのだが、この映画はもともと全編が彼のメモリーの回想なんだ。

それがモノクロ。

ところが思い出を終えて、現実の社会にもどった今が「カラー」。でも、最後のシーンでカラーで死んだ彼女とツーショットを撮るのは「今でも彼女は俺の心の中に生きている」という彼の孤独な気持ち。

 

なんか、切ないね。でも、元彼女の渡辺典子を捨てて、無理して好きだからで……一緒になった彼女も最後は死んじまった。

 

この竹内力の演じる「コオ」……なんか、それなら渡辺典子と結婚していた方がよかったんじゃないの……って思うんだよね。

 

それで、この二人の顛末を見ていたら、眞子と小室圭も同じだよな……と思っちゃったよ。

 

ムリして駆け落ちしてラブ……って、俺の知っている範囲でも……あとよくなった人……いないんだよな。

 

でも、世間の人間は無責任だから「よかったね」って言っちゃうだろ?それが人生のトラップなんだよ(笑)

だって、そいつら自分の結婚でもないし、無責任なんだから、いくらでもいいこというのさ。

 

やっぱ、本人はその時は「こうなんだ」って思い込んでいるけど、10年、20年してみな。相手も年取るし、魅力も失せるし……その時、剥がれ落ちていく現実を前にしたら「やっぱ、親や周囲がすすめたあの人が良かったな」と思う時がくるんだよね。

 

ま、そういうことを感じさせた……ホラー青春映画でした。