これ1980年なので自分がまだ9歳の時の映画だけど、今見たら色あせるどころかずいぶん当時としてはしっかりした作りだったことに驚いている。
SF作家の巨匠、小松左京のベストセラーを映画化した。VFXなどまるでない「ウルトラマン・円谷プロダクション」の時代の技術で、今見ても「え?けっこうリアルにこわい」絵作りとなっていて、都会の破滅シーンが迫力ある映像で見られる。また、主人公の役者に千葉県知事の森田健作が出ているのもビミョーに興味深い
■キャスト
吉住周三:草刈正雄
辰野保男:渡瀬恒彦
中西隊長:夏木勲
山内博士:千葉真一
真沢隆司:森田健作
松尾明正:永島敏行
それと、外国人俳優が多数出演し、日本の映画から抜け出た外国映画のような感覚も出ていて、南極や海外ロケも豊富に行っており「えー、当時でここまでやったの?」実際の海軍の潜水艦も迫力ある映像で登場するし……角川映画が大赤字になったという……のもわかる。だけど、その犠牲のおかげで、今見てもそれなりに見れる大作になっている。ぜひ見てほしいね。ストーリー的には、やはり今のウイルス兵器を完全に予言した内容となっていて、理科系に造詣の深い小松左京のシナリオはぜんぜん色あせていない。