武田学校

IQ800の武田校長の頭の中の広大な知的宇宙を一緒に旅するサイト

インバーターとバッテリー選定基本の考え方

これからソーラーバッテリーシステムを買おう、構築しようと思っている人に基本的なノウハウを教えます。

※すべて自己責任ですので、自分で考えて利用できる内容だけを使って下さい。

 

■ポータブルバッテリーはいいか?

「何もわからない、ド素人で無知で、なるべく安全がほしくて、すぐやりたい人」は

ポータブルバッテリーを何十万円で買えばいいです。4~5万程度のポータブルバッテリーなんて私からすれば「おもちゃ」でしかありませんが。

 でも、ちょっと深く自分の好きな運用、コストもポータブルバッテリーよりはるかに安く抑え高パフォーマンスでやりたいならこれから私が示すシステムになるし、なっていくと思います。

 

■どういう家電を日ごろ使うか?

 まず、あなたがお金があるなら「正弦波1500Wインバーターでいいです」で……終わりです。高いか安いかですが?2万円ぐらいです。高いと思う人もいるでしょうし「その程度か」と思う人もいるでしょう。

 インバーターを選ぶ場合、もうちょっと小さくて安い機種でできないか?と思う人もいるでしょう。うん、考えてみました。できなくはないのです。以下に私がこれまで実験して得てきた家電の電力と、必要なバッテリーの規模を一覧にまとめてみました。

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まず、自分が使いたい家電の裏についている「消費電力」のW数を見ます。そこで必要なインバーターのサイズがわかります。

 この表では「電力」という欄です。こうしてみると、家電の中でもヘビーな「電子レンジ」「エアコン」「電気ポット」「IHコンロ」「食器洗い乾燥機」を除けば、500Wのインバーターで動作できるものが多いことがわかります。なので、最初から「割り切って」限定した使い方をするのであれば500Wでも、なんとか回ります。

■必要なバッテリーの個数

 使う家電のターゲットが決まれば、起動・稼働に必要な最低限のバッテリーの個数を考えなければなりません。

 私の研究結果では「バッテリーの公称容量の46%程度が実際に使える容量」でした。

 つまり、100AhのM27MFでも、実質は46Ah分しか使えません。それ以上使おうとするとインバーターが10.9V以下の「動作限界」を迎えアラームが鳴りまくり止まります。

「バッテリーの容量をしぼりとる」使い方はできません。なので、おのずとバッテリーの個数は「単純に考えても2倍はいる」ことになります。

 さて、この表でわかるのはキャンパーやソーラーバッテリー愛好家に人気があるディープサイクルM27MF(100Ah)が必要な個数は1個ですし、自動車バッテリーで一番小さい40B19クラスなら3個並列で組めば「最低限の動作」は確保できるということです。

 キャンパーや車中泊に人気があるディープサイクルバッテリーM27MF

 軽自動車用の一番小さな鉛バッテリー40B19 

 ですので、この最低構成でアバウトなコストですが

500W正弦波インバーターが 9000円程度

 M27MFが13000円ぐらいですから22000円で高いポータブルバッテリー1台分の性能を発揮するということです。

 

……私の言いたいことわかりました?いかにポータブルバッテリーが値段が高すぎるか……ということを。高い割にたいしたことない……ということを。

  この理屈がわかっちゃうと……私のやり方が最適解だということが……いずれ身に染みてくると思います。