武田学校

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外務省の小野日子とこういう議論していたよ。昔

なんか世間では菅首相が苦し紛れに外務省の担当者として女性の小野日子をあてたが、なんかこの人顔見たよなあと思っていたら、以前、自分と議論していた。

 

その時の外務省の議事録はここにある。

内海:
 今日は品田さんの話を伺っていて思い出したんですが、前からそうなんですけれど、日本政府のODA、特に我々、感染症対策をやってきて痛感しているのは、予算の量が増えた。今後日本が進めなければならないのは質の問題であって、直線的投資と間接的投資という形でのお話しは解ると思うんですが、日本は間接的投資に非常にお金を使ってきている。ところが肝心の薬であったり、医療スタッフを派遣して現地の人たちを直ぐに助けるという行為については及び腰であった。これを逆に言えばグラフの上で間接的投資がこれだけ大きいものを占めていれば、今後は直接的投資に対して重点的に予算を配分してやっていこうということですね。2005年以降打ち出して頂ければ、かなり国際的信用も得られますし、それから現地の人たちにとって、現場では確かに水とか学校とか大事なんですけれど、目の前でどんどん死んでいる人が多いわけですから、これを即座に緊急部隊を動かして救っていくということに対して日本政府がやってほしい。やってほしいと言うと、人がいないという話が出ます。
 これもSARSの時に問題になったんですけれど、日本においては国際緊急医療、国際医療という活動するための人材を育成するための場所も学科も学校も不足していると思うんです。今までODAというのは外国の人に対して蚊帳を配る。外国の教育をするということばかり言っていたんですが、これは今後議論すべきだと思うんですが、現地の医者を増やすためにお金を使うのか、日本において海外でちゃんと働いて頂けるような医療スタッフをどうするのか。抗エイズ薬を配布してちゃんとした医療を施せる日本人のスタッフを増やすということにお金を使うべきだと聞いていて痛感しました。
 国際協力の医療の面では、日本では優秀な研究者だとか研究所とかあるんですけれど、それに対するプロジェクトがない。一つは学生も現場の医療スタッフもお金が非常に無いし、行ってメリットがあるのかで別かれてしまう。弁護士でいうと地方になかなか弁護士は行かないのというのと一緒で、NGOであれば安くやってもらえるのではないかという話はやめて欲しいんですけれど、やっぱり海外に行って長期間成果がある作業をしようとなると、それ相応の報酬は絶対用意すべきだと思います。これはモチベーションを高めることにあって、優秀な人材が海外で活躍するという根拠になりますから、それは国がイニシアティブを取って頂かないと、NGOにしても人は集めたもののお金が無くて、安く行って感染症にかかりながら「頑張ってね」は無茶です。そこさえ考えを変えて、お金の配分を変えて頂ければ、多分相当の成果は出ると思います。

小野:
 医療部分での直接的な支援の重要性というのは我々も認識しておりまして、今回のイニシアティブでも、ポリオに対する経口ワクチンの供給やはしかに対する予防接種の実施について明示的に言及し、重点的な柱の一つとして位置づけています。今ご提言頂いた実施体制の強化ということは、我々としても痛感しているところでございまして、そういった意味でも政府として考えているのはちょっと迂遠かもしれませんけれど、いわゆる開発教育の強化ということで、情報発信をするだけではなくて、教材にも、例えばODAの役割等々国際協力の重要性といった点を書いて頂くなど、そういった取り組みを通じて、ODAに対するご理解と支持を頂くというのみならず、将来に渡って取り組んでいこうという日本の人材の育成に必要じゃないかと思いまして、そういった方向で開発教育にも力を入れて行きたいと思っております。

内海:
 ただそこのところで抜けているのが、例えばエイズ開発の場合一つとっても、他の国は薬を製薬会社にお金を投じてメリットができるようにしているんですけれど、日本の場合は武田とか大きな製薬会社に対して日本政府が「エイズ開発をやってくれればこれだけメリットがでますよ」と助成金を出せば、方向性はそっちに向くのに実際はやらない。「儲からない」ってやらないわけです。
 そうすると結局日本は持ち玉がないんで、実質的に直線的投資をするネタが無いんじゃないかということに直ぐなっちゃうんで、そっちにお金を出す方が、僕は無駄がないんじゃないかと思います。そういう方には出せないんですか。

小野:
 ODAを使ったエイズ・ワクチン開発への支援は非常に限定的にUNエイズに対する拠出を通じた間接的な支援を行っているのみです。それは費用対効果という意味でも、ワクチン開発支援には莫大なお金がかかってくるわけで、ワクチン開発を直接支援するODAスキームは設けていないという事情があります。我々としては費用対効果の高い施策、例えば抗エイズ薬の供与やコンドームを配るという方向に今までODAを使ってきている。
 ワクチンの開発では厚生労働省ですとか科学技術振興事業団の研究支援等で対応していくことになっています。

内海:
 でも、冒頭では病院とか建物を造っても効果がなかったと認識されているのであれば、その累計と今言った投資額とはかなり違うと思う。小さくても相当な成果が得られると思う。

小野:
 病院を作って効果がなかったというふうに申し上げたつもりはありません。ODAをどのように使っていくのが一番いいのかということで、我々としては検討しながら進めているという状況ではありますが。

(中略)

内海:
 12月に予算を確定するのであれば、我々の会議でなんらかのコンセンサスが予算に反映されてもいいですし、プロジェクト支援に反映されなければ意味がない。その辺のスケジュリングはいかがですか。

和田:
 コンセンサスを作るのは難しいのではないかと思います。

内海:
 枠組みとか方針の転換とかについて、我々の意見もあったことが出てこないと議論がむだになると思う。

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どうよ……世の中狭いね。今読み返しても、自分もけっこうきちんとしたことを言っていたと思うよ。あれから外務省のODAの方針が変わっただろうか?アフガニスタン中村哲さんが撃たれて亡くなったけど……国際貢献って学歴やレベルの高い人を薄給でこき使って……外務省も政治家も……カネ出さないんだよね。自分たちは料亭で焼き肉に舌鼓をうってな。そのカネ?誰のカネ?