火事の消火?というと「消火器」しか思いつかなかったのだが、実は、一般人に気軽で便利なアイテムがあった。それが「防火シート」である。
実験したが、ライターで燃やそうとしても燃えない。くすぶる程度。すごい。
もともとの用途は、台所の鍋やフライパンが燃えて大変だ……となったらこれを広げて「覆いかぶせる」だけで火を消せる。
意外な使い方は「路上とかで燃えている人をこのブランケットでくるんで延焼を止める」という使い方。おもしろいね。
値段も安いし、何度でも使える。ただグラスファイバーが刺さるので素手で触ると「トゲトゲ」するんで、あまり長時間触らないほうがいいと思う。 とっさの時はしかたないけどね。
今、この防火シートは、キャンパーに愛用されているらしい。なぜなら、たき火をするとき、野外やキャンプ場の芝生を燃やしたり焦がす。トラブルになる。それを防ぐにはこの防火シートを広げて、そのうえでたき火をするのだそうだ。そうすると、下がほとんど燃えない。撤収も楽で、置き火や炭ごとくるんでしまえる。
他にも、火花が出る作業の際、床やテーブルに敷いておくといい。これをカーテンにしたら延焼してくる炎をブロックすることも可能だよね。住宅建材に使ったら石膏ボードより軽くていい素材になると思う。
ただ、熱は通すので、高熱だけは注意してほしい。
なので、初期消火に家庭の火の気があるところにいつも、目につくところや手に取れるように広げておいておいて、とっさに消せるようにしておくといいね。子供でもできる。
いまだに、田舎では農家で野焼きや枯れ葉を山にして焼いている人が多く、それで火事起こしているアホも多いんだが……これでたき火を床も壁も「取り囲んで」おくぐらいのエチケットがほしいね。自衛隊も陸自の火力演習でしょっちゅう草原でボヤを起こして問題になっているが、これを大規模に敷き詰めてバンバンやったらどうだろうか?燃えないで済む。
これって山火事の時、消防隊が現地に入って、これで「面で消して行ったら」使えるのになあと思ったよ。水まくより効果的な気がする。