奈良の正倉院もそうだが、江戸までの神社・寺社建築。宮大工などの世界では「クギはめったに使わなかった」
今は、当たり前のように木と木を組んで固定するのにクギやネジを使う。ネジが多いと思う。
なぜ使わなかったかというと「釘やネジはサビる」のと「木は木同士が一番相性がいい」ということを知っていたからである。
なので「木組み」で柱でも土台でもつくる。ほぞの穴をあけて、片側はとがらせて差し込んだり、パズルのように組み合わせの形にしてがっちりはめ込む。そうして木同士でスクラム組ませてつないだほうが強度もいい。
今の建築は、すぐボルト・金具で固定する。国交省もそういうふうに建築基準法で決めてしまう。だが、古来からの木組みがもっとも合理的かつ長期間建築物を維持するためには必要な技術だということを無視してはならないだろう。
この動画をみたら、古代からの大工らの技術がすごかったことがわかる。