サバイバル車中泊で課題になるのが「日々の生活排水をどうする」である。
キャンピングカーなどでは「巨大な排水タンク」にひたすら汚水を貯めて下水に捨てに行くわけだが、おもしろくない。それでアクアポニクスを利用した生物浄化システムを構築した。
19リットルのふたつきバケツを水槽に見立て、そこで魚や水生動物を飼いながら水槽の上にシンクを置いて排水を流すと水槽の微生物、魚や水生動物によって飲食物の食べかすなどエサにして分解することができる。
エアレーションはしない代わりに、USBポンプで汚水を循環させることで好気発酵させるのでドブ臭いにおいもしない。電力はミーブに搭載したソーラーバッテリーシステムで低電力で稼働する。
低コストなうえ、完全循環、エコシステムである。
実験では、車内に搭載する洗剤なしで洗浄できる温水食洗機で洗浄した油入りの濁った排水を5時間で透明なレベルに処理できた。