動画とかで循環器内科医などで「頸動脈エコー」をしたらいいという話があったが、実際は「意味ない」。頸動脈エコーで血管プラークが少なくても「心臓が詰まっている」ことが結構多いからだ。逆に頸動脈エコーで安心して「本質的に致命的な心臓の冠動脈血管のつまり」を見逃してしまう。
しないといけないのは以下のプロセスである。
「血液検査でLDLコレステロールが基準値オーバー」の場合
→クリニック、担当医に頼んで「FFRCTができる循環器内科の病院」にただちに転送してもらう。
→FFRCTによる「冠動脈造影CT」を受け、コンピューター解析を受ける。
■この手法の多大なメリット
1.通常のその辺の病院だと「カテーテル検査を受けろ」となる。そしてPCI(カテーテル手術)になることがふつう多い。あるいはCABG(冠動脈バイパス手術)。
大変なことになる。この時点で「2度の入院」「2度のヨード剤による放射線被ばく」も受ける羽目になる。
2.ところが最初からFFRCTで受けると「そもそもそのままカテーテル検査すべきか」「どこまで詰まっているか」「画像で一目瞭然」でわかる。そのため、半数以上の人はカテーテル検査をしなくても「薬剤」「生活管理」で済む。
現状はFFRCTがない病院では「やみくもにカテーテル検査につっこんで」いる現実がある。
3.FFRCTのできる病院は「認定基準があり」それは、年間のカテーテル手術などが100件以上など「技術力がある病院」になっている。そのため、検査後の治療を受ける場合もレベルの高い病院で続けることができる。
4.FFRCTによる分析結果は「カテーテルのステントが本当に必要な部分を割り出す」ことができる。現状は「現場でなんでもかんでもステント埋めている」現実があり、乱用されている。必要最小限のステント措置で済むためにもFFRCTの解析データは大事だということだ。
ということで、もし「胸の不快感」「なんかもやもやする」などの「初期症状」あるいは「血液検査でのLDLコレステロールのオーバー」「中性脂肪のオーバー」などがあったら、ただちにこのプロセスで「可能な限り入院や手術をしないですむ」治療を受けたほうがいい。