日本国民のがんの原因ランキングを作ってみました。国立がんセンターのデータから。
1位が「ウイルス・細菌感染」すなわち、胃がんのピロリ菌とか、肝臓がんのB/C型肝炎ウイルス。白血病ならHTLV-1みたいな「細菌・ウイルスによる慢性炎症」です。
2位が「タバコを吸う」ことです。タバコは肺がんだけでなく舌癌、咽頭がん、胃がん、大腸がん……けっこういろいろながんの原因になっているのです。理由は「煙」に発がん物質のアセトアルデヒドが含まれているためです。
3位が「飲酒」アルコールです。飲酒はあらゆるがんの原因になっています。理由は発がん物質でアセトアルデヒドが含まれていて、お酒を飲むたびに全身に回り臓器を破壊するからです。
4位が「塩分取りすぎ」現在厚労省は成人で1日8グラム(1食あたり2.6グラム)の塩分摂取を推奨しています。6グラムがいいと言われているぐらいです。外食や総菜・弁当などメーカー食品のほとんどはこの基準を「はるかに超え」ています。
ファミレスなどの外食、コンビニやスーパーの総菜、弁当、冷凍食品やレトルト食品……食べ続けるとおのずと塩分過多になり、発がんします。
5位が「肥満」です。肥満を当たり前にしている人は発がんしやすい。
6位が「果物不足」です。食べすぎは糖分多すぎで糖尿病に悪いですが、適度に食べることはビタミン摂取,血糖値がゆるやかに上がる点でも意味があるということです。
7位が「間接喫煙」夫婦で片方がタバコを吸う環境に一緒にいると、自分が「煙やヤニ微粒子」を部屋や空気で吸い込んでがんになります。
8位が「野菜不足」です。今の日本人は食生活でとる野菜量が圧倒的に少ないです。1日350グラム~400グラムと言われていますが、食べていますか?
9位が「運動不足」です。競技スポーツでなく、適度に体を動かす「家事」「歩行」などを「疲れすぎない程度」にしていることが大事です。
10位が「外の環境からくるホルモン」です。これについても、環境ホルモンや、食生活、薬物など原因になるものを体内に取り込まないことが、がんを予防します。
結論はわかりやすいと思います。
「酒・たばこ・減塩食・ウイルス感染せず、ピロリ菌除菌」していることが、かなり発がんを遠ざけるということ。
「野菜と果物をふだんから多く食べ、適度な運動」をする「生活習慣」が大事だということです。
各要素の「理由」を詳しく説明している、国立がんセンターの以下のサイトをお読みください。
がんの発生要因:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)