武田学校

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雑居ビルの飲食店がヤバい理由。セキュリティコンサルタントの私がNG評価する理由

コロナの自粛にも関わらず、東京や大阪、北海道や沖縄でクラスターが起きまくる。どうも、飲んだり食べたり、特にホステスやキャバ嬢がいるような店、カラオケスナックなどで相変わらず遊んでいる人が多いようだ。

 

こうした店は繁華街の「雑居ビル」にたいてい入っている。新宿も渋谷、池袋、銀座などもそうした場所が多いと思う。夜のネオン街……

 

ウイルス感染症がこれだけ流行していて世界的な危機をいっても「どこぞの風」で、厚労省や政治家すらも宴会をして感染している。

 

だが、セキュリティコンサルタントの視点からすると、こうした繁華街に自分の時間をおくのは「まるでNG」なのである。

 

みなさん、つい目の前の女の子、なじみの店のママさんに会いたいから……行くのだろうが。そもそも雑居ビルというのは防火管理がダメなことが多い。

 

そんなに女の子とお酒飲みたいなら、自分の彼女や奥さんをきれいに着飾らせてドレスやジュエリーで飾らせ家をクラブやダイニングバーのようなインテリアにし、おいしいお酒を飲めばいいと思うのだが。そのほうがコストもかからないと思う。

 

カラオケなんかも、自宅で動画配信ライブか自分でデジカメやスマホで歌っているのを録画して公開し世界中の人に見てもらって評価してもらえばいいと思う。そのほうがお金もたいしてかからない。カラオケスナックやカラオケ喫茶はクラスターの根源として廃止すべきである。

 

なのに別に素性を知れば大したことない女性らに大金を入れ込み、コロナにはかかるわ、火災・爆発事故や暴力・ぼったくりや、強盗事件にすら巻き込まれる……そういう夜の繁華街の飲み食いのライフスタイルのどこがいいのだろうか?

 

冷静に考えれば繁華街というのは、企業幹部や政治家・役人がむやみに行くところではない。機密も何も漏れ漏れなのだから。

 

よくいう「銀座の一流店で企業幹部同士がビジネス開始」……ありえない。そんなシチュエーションで出会う案件や、人間関係がまともなわけないだろが。

女のホステスの太ももお触りに来ている同士で昼間の正常なビジネス案件を話す……そんなことしないと仕事がとれないこと自体「営業マン失格」「役員失格」である。

国際的にも通らない……非常識な慣習だ。

私の経験でもそういう場所での案件成立は……ない。だから「ウソの幻想」を言っている。まともなビジネスマンなら日中のビジネスアワーの定時で、残業もたいしてせず、きちんと仕事も案件もとってくる。

「飲まないと、食わないと、女ぶつけないと仕事がとれない」日本の慣習は……国際的には……まったくNGである。

 

私は過酷な外資保険のセールスで営業ノルマを達成して表彰も受けたが、すべて定時で電話やメールだけで仕事をとっていたし残業や、せったいやワイロ、女遊びも一切することなかった。そんなことしないと仕事や案件がとれないのは「無能」だという証拠だ。

 

さらに夜更かしをする行為自体が、医学的にも免疫を下げる「危険な行為」である。

人体は夜10時から深夜2時の4時間で、1日の体内に侵入したウイルスや細菌への防衛を行う。その時間に寝ないで動いたり、お酒を飲む、体に悪いつまみを食べていたら……ウイルス感染症や病気にいとも簡単になる。

 

だから、東京都がすべきだったのは「飲食店への補償」ではなく「これを機に健全な閉店時刻の厳守に切り替え」「夜更かししないライフスタイルをしろ」という「命令」のほうが国民のためには正しかった。

 

というのは、私も雑居ビルに店を出す案件があったので自分で調査するはめになったのだが、想像以上に実態はヤバかった。

 

まず、各階のテナントは「仲間でもなんでもない」「自分は自分」で店を張っている。なのでビル全体でのセキュリティや防火意識は低い。

次に、店の厨房が狭いことも多く、非常階段やドア付近を倉庫代わりにして食材や荷物を積み上げている店が多い。もちろんアウトである。

さらにオーナー自体が「カネがかかることはしたくない」ので、セキュリティや防火に対する投資はしない。やってもあまり効果がないものばかり。

 

分かりやすかったのは、客があまり行かないビルの屋上である。

 

屋上に出ると各階の店の「エアコンの室外機」「アンテナ」などが「無造作」に並んでいた。どの店も勝手に工事店に頼むから、何も考えずに機器類は乱雑に並ぶ。さらに撤去していないケーブルや機器すら放置されていることが多い。これでは一体何がなんだか?わからないままで大変危険である。漏電火災、爆発事故、ボヤ……当たり前に起こる。テナント側もそうした機器のメンテナンス感覚はないことが多い。コストがかかるからだ。

 

ある東京中心部の雑居ビルの屋上を見せてもらった時、すでに築20年以上経過して外壁が割れて剥離しかかり眼下の歩道に落ちそうになっていた。そういうことすら……ビルオーナーは危険性や対策について自覚していなかった。雑居ビルの屋上部分のシーリングは5年~10年以内にシリコン防水を張り替えないと徐々に「上から崩壊」していく。していないオーナーが明らかに多いということだ。

 

さらに、事故や事件が起きた場合の「脱出経路」がお粗末なことがほとんど。

以前、新宿・歌舞伎町の雑居ビルに入っていた「おっぱいパブ」あと、神戸市のテレホンクラブが放火されて客や従業員が死んでしまったが……まさにそういうことになる。

 

それが、雑居ビルである。こんな「糞詰まり」の場所に長時間滞在することは、重要企業のCEOならしてはいけないことだし、要人の場合もかなり危険なことになる。

 

なので、セキュリティの第一原則として「危険だと分かっているところにはそもそも寄り付かない」ということからしても「あえて危険な場所に不用意に立ち入って長時間滞在する」ことは「まったくナンセンスでNG」である。

 

わかっただろうか?にも関わらず雑居ビルの飲食店に今日も通う人たち……自殺行為である。

そういう危機管理意識の低い人たちに税金で補助したり助ける必要があるのだろうか?

 

みなも考えてほしい。無責任で言っても言うことを聞かないような無自覚な国民まで助ける必要があるのか……ということを。