武田学校

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人生のトラップ「8専門家への頼み方」

私は総合コンサルティングをしています。神託相談からビジネス、人事、セキュリティ、サバイバル、移住、生活面全般、科学技術……あらゆるジャンルをこなしています。自分自身も弁護士など「士業」「専門家」の方に相談したり、お願いすることもあります。

でも「ほとんどの人は専門家を使いこなしていない」と感じる時があります。専門家の使い方を教えておきます。

 

1.「小出しの質問」はしないほうがいい

 専門家に相談する際「自分の暗部」「不都合なこと」を伏せて、自分の都合がいい要素だけ聞こうとする人がいます。これNGです。

 素直に自分の状況をありのままに簡潔に(長々はダメです)書いて「聞きたいこと」を率直に言う方が、専門家も適切なアドバイスをしやすいです。

 

2.質問する際のコツ

 専門家が一番困るのは「端的な質問」です一番必要なのは「あなた自身のプロフィール」、質問したい内容の「背景」「過程」「現状」を淡々と箇条書き、年表(年月)などの時系列でレポートにしたドキュメントをつくりメールで送る方がいいです。

 メールテキストだと専門家も「自分でコピペしたりして」思考や分析に使いやすいからです。

 

3.料金は依頼後すぐ払う

 専門家がイヤだと思うお客は「自分への対価を払わない、出し渋る人」です。こういう人は、ものすごく嫌われます

 依頼する場合は、即座に提示された料金を支払う。専門家が追加料金を払ってほしいという場合は速やかにスパンと払う。こういう態度が大事です。

 お金持ちの人、仕事ができる人ほど、面談後「今払いました」ぐらいスピーディに行動します。で、そういう人ほど「仕事ができ」「稼ぐ」人なのがほとんどです。

 ダメな人間ほど「あとで」、1日、2日と……支払いが伸びます。言われないから「払わないでいい」と思っている人はもうダメですね。

「先生、必要でしたらすぐ払いますので言ってください」これぐらい声掛けできるようになってください。

 

4.常に敬語で質問・受け答えする

 いくら相手が自分より年下でも「専門家に対して」質問したり、アドバイスを受ける場合は「先生」ですので、最初から最後までメールや電話など「言葉遣い」はすべて「敬語」ですることです。

 私の相談者でも、時折「あんちゃん言葉」「なれなれしい【だよね】【ですよね】」みたいないい方でメールや話をしてくる人がいます。まずいです。

 それは、あなたが偉いとかお金があるとか以前に、人間として「アウト」です。

「~ですかね?」

なんて言い方は「失礼」だと分からない人が増えました。そういう……ビジネスや人間関係での基本的な敬語ができない日本人がすごく増えたと思います。

 

5.質問内容は簡潔、箇条書きがベスト

 質問や、自分の相談内容を説明するのに、長々、感情を交えて書いてくる人がいます。正直「だめ」ですね。

 専門家は複数の仕事を同時並行で多数こなしている人がほとんどです。中身のないダラダラした長文を読ませる作業は、その人の時間を多大に奪うからです。

 専門家が時間を使いたいのは、受けた案件の質問などを「正確に分析して、アドバイスや対処法を見つける作業」です。

 そのために必要なのは、あなたの感情的な愚痴や感想ではなくて「簡潔な文章の箇条書きの質問」「具体的な事実関係の資料」「時系列の日記」とかです。

 こうしたものを自分で書いていない、つけていないなら書いてから専門家に送ってもらうほうが専門家として作業がしやすく助かります。

「相手の仕事がしやすい」ことは何か?逆に専門家に聞くのも手でしょう。そして、その希望に素直に、速やかに応じる方が専門家も助かります。いい仕事ができます。

 

6.専門家への面談時には「手土産」持っていくこと

「士業(弁護士・税理士など資格職や専門で食べている専門家すべて)」の先生に、あいさつ、相談・面談に行く場合は、数千円相当のお菓子など「手土産」を持参することです。

これ、意外とわかってない、知らない人が多いと思います。

 

私は弁護士多数とつきあいましたので最初知らなかったんですが、これって結構当たり前なんです。

医者の場合は今は禁じていますが、もし可能なら「病院への寄付」は逆にした方がいいと思います。医師や看護師・スタッフへの感謝の気持ちとか、お礼をしたければ。クリニックや病院は見た目はゴージャスでお金あるように見えて、結構火の車なんで。そういうほうが結果としてありがたいです。

 

弁護士事務所に出向くときは、毎回はしなくていいですけど、最初の相談、お願いの時に「どうぞ」って、あんまり気分的に重たくないけど、事務所スタッフや先生方が「つまんでおいしい」「だけどちょっとリッチ」みたいなお菓子を選んで持っていくといいと思います。

無難なのは「高級洋菓子店の個別包装クッキー詰め合わせ」とかですね。せんべいなどもいいと思いますよ。個別包装がいいです。スタッフ、先生がちょっと仕事の合間に食べられるものが……。

大皿で開けてしまったら、その日に食べきらないといけない料理や、食品は……かえって事務の人の手をわずらわさせ、迷惑で失礼になります。

もし、大きなデコレーションケーキを持って行ったら、事務員さんが自分の作業を止めて「ケーキを切って」「皿に盛り付けてフォーク添えて」「全員に配る」「その皿とフォークを回収して洗う」とか……かえって余計な仕事を増やすだけですよね?皿とフォークがなければ「紙皿を買いに行く」と余計な仕事を追加させるだけですよね?

そういう「気遣い」「相手の必要とするシーンを想像できる想像力」って大事です。

もちろん、そんなことしなくていい……と言いますけどね。「建前」では。

やっぱそういうことをきちんとしてくる人はおのずと「対応が変わり」ます

人間社会の「常識」ではないでしょうか?

そういう常識もわからない、変な人がすごく増えたと思います。

 

私はホテルのコンサルタントもしましたがホテルはサービス業で、お客様に与える方です。

でも、常連やお金持ちの良質なお客様ほど「みんなで食べてね」って、けっこういいお菓子をさりげなくフロントやマネージャーにそっと渡すものです。

裏で「●●さまからの差し入れです」って、お菓子を分けてバックヤードで従業員が食べながら幸せな気持ちになっています。彼らのほとんどは薄給で過酷な労働を続けているからです。

やっぱ、そういう「人間関係」って大事だと思います。