熱海の土石流で、被災者の人が困ったのは「水」だった。
自宅に残ったり、自宅で生活している人も多いのだが「水が出ない」。7月3日の土石流事件の発生で、いったん熱海市は数百軒が断水した。
1か月以上が経過した、今現在、
……100軒が水が相変わらず出ない。この100軒が跡形もなく消滅している可能性もあるが、こういうことなのだ。
だから、自前で「飲める安全な水」を持っておくことは、かなり重要だ。
■行政の給水はあてにならない
それで、災害時は市や自衛隊が給水車を毎日出すと思うけど、1人当たりの割り当てはせいぜい2リットルだろう。
でも、成人男性の1日必要な水は4リットルとされている。実は最初から足りない。
ちょっと、どれぐらいいるか?計算してみようか。
1.毎日脱水症にならないため、飲むべき水……2リットル
2.ご飯1食1合たくのに必要な水200ミリリットル×3回=600ミリリットル
3.歯をみがく水……500ミリリットル
すでに3.2リットル。給水割り当てオーバー。
こういう飲み水は、500ミリリットルなどのペットボトルの水が「安全」「細かく使える」のでいい。タンク式は人数がいる家庭ならありだろう。
4.トイレで流す水、1回4リットル×3回トイレとして12リットル
トータル1人が生活するのに1日で15リットルいる。
……まるで足らないことに気づくだろう。
これには、シャワーや洗濯が入っていない。ちなみに参考までに
ポータブルシャワーで全身や頭洗う……20リットル
小さな洗濯機で洗濯する……20~40リットル
恐ろしい光景が見えてくる。
特に、家の水洗トイレが機能するなら、トイレにバケツで水を流せば使用できるが、その水があるのか?となる。
もし、家族に、女性がいたら「死活問題」になるのだ。男1人なら「立ちション」で逃げてもいいが。
なので、私は「トイレを流したり、軽い洗い物や洗濯に使える雨水をためておけ」と言っている。安くて便利なのは、ビニールプール。空気無しで水が300リットル溜まる。
こういうのを、ベランダや、庭において、雨どいの水を流してためておく。ボウフラがわかないように、メダカを入れておくといい。メダカはタフなので。
■メダカを入れる理由
なぜ?魚を入れるの?……金魚やコイは糞を出しまくるので水が汚れやすい。だが、メダカは小さいのと、汚かったり、水量が少なくても「結構生きる」タフなのだ。
おまけにボウフラの捕食率はナンバー1である。ボウフラがいなくなる。
さらに「魚が住める水」は「人間にも安全」という証明になるのだ。
わかった?
だてにお遊びでメダカを飼っているのではない。深い思考と計算の上生まれたアイデアである。
エアポンプは……しかもいらない。電気も食わないから……最高である。安くて簡単なのにパフォーマンスいいのでこの動画をみてまねしてみてほしい。