いやあアメリカの細菌兵器部隊「フォート=デトリック」の活躍を描いたエボラウイルスのパンデミック、アクションサスペンス大作だ。
この映画の見どころは、冒頭のBSL1~BSL4までの施設をリアルに描いたシーンである。ふだん一般人が見ることができないウイルス兵器の研究開発の部隊を間近で見られるのと、BSL4での「防護服」での感染がいとも簡単に起こる。さらにストーリーもまんざらフィクションと思えない展開になっている。アフリカでのエボラウイルス似の致死性の高いウイルスの流行をアメリカ陸軍は察知するが、感染者ごと焼き払ってなかったことにする。ただ、血清は持ち帰りのちに利用する……最後まで手に汗を握る展開。見ると今の新型コロナの流行も理解できると思う。