読者で新築やリフォームで、クリナップやタカラなど日本メーカーのシステムキッチンを購入、導入しようとしている方に大事なお知らせをします。
それは「日本のメーカーのシステムキッチンは100万円近くして作りがチープで耐久性がない」という事実です。うちでくらいました。現在、施工会社・メーカーともめています。
実は、うちでは2018年にクリナップの「ラクエラ」というシステムキッチンを新品でリフォームにて導入しました。数十万円しました。
クリナップにしたのは「天板がステンレス」「収納もステンレス内張」による耐久性をかった結果でした。
競合したのは、タカラのホーローでしたが妻がステンレスがいいということで決めたのです。
ところが2年して突然、ステンレスの調理台の天板部分が「パコパコ」とはがれて浮き上がったのです。
それで施工会社にいうと「ステンレス天板に熱い鍋などを置くとなる」と。
納品時に小さなシールでその旨書いてあったり、マニュアルにも書いてはあるのですが、小さい字でわかりづらく、ショールームやリフォーム会社からも一切説明も注意もありませんでした。
しかも、浮き上がった場所は「水しか普段おいていない」部分でした。
熱い鍋などはIHのコンロの上で作業していました。
さらにメーカーの言い分がひどく「天板はボンドで貼ってあるので」「ボンドがはがれた」という「こんなにチャチなつくりなの?」というレベルでした。
それで後日、クリナップの担当者がきて浮き上がった部分を検証して「本社に持ち帰る」と言って帰って「対応を協議する」と言ったのですが、出してきた回答は「新しい天板をつくるから、それと交換するが、持ち帰ってバラシて検証すればボンドのはがれぐあいでお客様のミスかわかる」「その場合は交換費用8万円を負担するなら、天板交換に応じる」という……お客をバカにするどころか「お客の過失」と決めつけ「交換費用を泣き寝入りで取り立てる」というひどいものでした。
メーカーの欠陥を、客に転嫁しているわけです。思ったのですが、多分、こうして全国で多数のクリナップキッチンの導入家庭が「泣き寝入り」している可能性があります。
それで「客が熱い鍋を置いたとか疑うなら、そちらで科学的な根拠とデータを提示しそうだとレポート出してなら考える」と言ったら、メーカー側は回答できなくなっています。
メーカーの言い分は「見たらわかる」という「自分たち都合でお客のせいにできる」やり方であり、悪質だと感じました。
実は導入前に、クリナップの松山のショールームにも出かけ、説明を受けたのですが、その際も、私たちに対する出迎えもないどころか、高ビーで自分たちの製品がいかにいいかだけ一方的に説明するスタイルで、まさか、鍋や熱いコーヒーカップを置いただけで天板のステンレスがはがれるなんて説明はみじんもありませんでした。
思えば、この対応の時点でクリナップをやめるべきでした。
このことから、わかるように、クリナップの対応は極めて悪質なのと、キッチンシステムの業界団体の説明によると
「通常日本メーカーのシステムキッチンのステンレス天板は0.7㎜~1mmの薄い板を木の箱にボンドで貼り付けてある程度」
という恐ろしい回答まで聞くことになりました。
つまり、みなさんが見ているステンレスのシステムキッチンは「薄い鉄板の張りぼて」「DIY以下の施工で作られているちゃちな構造」
これが100万円の値段で売られているわけです。
まるで調理台としての耐久性がないのです。
それで、プロの料理人はごつい「オールステンレス」の調理台を使用しているのは、こういうことなのです。
だから、みなさんも、新築の家やリフォームでシステムキッチンを入れるのはやめたほうがいいです。
なぜなら、これだけ高い買い物して、紅茶やコーヒーを熱いお湯で入れたり、鍋のカレーを置いただけで「パコパコ」になる。
賃貸住宅でマンションやアパートでシステムキッチンの場合、同様に熱い鍋をステンレスの台にそのまま置いたり、熱いコーヒーポット、デカンタを置いて熱湯を注いだだけで「ステンレスが剥離」して「あなたが壊した」ということになり、損害賠償も大家からくらう可能性があるということです。
システムキッチンの修理は天板交換で20万~30万円はするのです。
日本のシステムキッチンは見てくれだけで、多分、欧米のような耐久性、調理の世界では使い物にならないものだということです。
なので、新築・リフォームするなら、キッチンは「プロが使うオールステンレス」にするか、建築士と相談して耐熱に強い素材や仕組みでのオリジナルで組むことを強く勧めます。
プロの調理器具の中古販売店でステンレスのコンロ台、調理台などを安く買い、並べて使った方が全然安心、耐久性もあるということです。